第11回公式杯
四季杯=春= 予選2
枠順
スペシャル1より出走のラストシャイニングを挟んで、内枠に四匹、外枠に三匹の強豪が配された。
注目は恐ろしいほどの根性を持つアポロンワールド。そして、スピードに長けたオーラII。
前大会で注目を浴びたアエラスも注目の的だ。
ゲートインが完了した。
全てのチュウが思い思いに準備運動を終えた。
劇的なレースを作り上げる下地は、既に出来上がっている。
最初に脱落したのはシルバーフェニックスだった。
先行という作戦は、性質上、最初のコーナーに入る前に競り合いをやめる。
逃げであれば結果は変わっていたかも知れない。
次に脱落したのが、ホウキザ。
シルバーフェニックスが脱落して、内側から競り合う相手がいなくなったためである。
一枠病と症状が似ている。
正確には、一枠病により二枠病が誘発された形となる。
だが、三枠は……。
第三コーナーは混迷を極めた。
アポロンワールド、モカといった内枠勢。
アエラス、オーラIIなどの外枠勢。
入り乱れ、順位が激しく変動する。
最大の山場を乗り越えたチュウたちは、そのままゴールまで突っ込んでいった。
全ては、第三コーナーで決まった。
ゴールに真っ先に飛び込んだのは……
第三コーナーを極めたチュウだった。
第三コーナーを制した三匹が、直線をも制した。
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