第11回公式杯
四季杯=春= 予選1
枠順
印だけを見ると、タコ親父SS、ラークエンハンス、ルミネタイト、ダンディータコ辺りが上位に食い込むと予想される。
しかし、第十回公式杯優勝チュウであるタコ婦人。同大会で上位に食い込んだ経験のあるジェリーライズと言った強豪も見逃せない。
全てのチュウが準備を終え、
水を打ったような静けさ。
そして、ファンファーレが鳴る。
全てのチュウが思い思いにスタートを切った。
最初のコーナーまでは全く問題は無いように思われた。
だが、番狂わせが起こった。
会場にざわめきが満ちていた。
それはまるで、第十回公式杯のような。
あの決勝の最終直線にも似たざわめきだった。
抜く者と、抜かれる者。
抜く者は、やがて抜かれる者となる。
ゴールまで争いを続けていたのは、
最初から最後まで潰れない精神力を持つチュウだけだった。
前半失速したタコ婦人に引きつられ、外枠は全滅した。
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