第十回公式杯
移転記念杯
枠順
開催者の呟き
タコ親父、ヘブンズグライドなどの超一級線が敗退するなど、予選から既に白熱した試合が展開されていた。
さて、その本選ではどれほどのレースになるのだろうか?
ファンファーレが鳴った。チュウたちは今か今かとスタートの時を待ち構えている。
レース結果
ファンファーレと共に飛び出したのは七枠リムルダール!
得意のスタートダッシュでいきなり沸かせます!
他七匹も思い思いのスタートを切った模様ですが、まだ目だった動きはありません。、
やや、一枠のアスモデウスが出遅れているでしょうか。しかし、ほぼ揃ったスタートです。
しかししかし、第二コーナーでハナを奪ったのはタコ婦人です。内側から器用に入っていきました。
三枠ルミネタイト、四枠あくまのきしを侍従のように付き従えて堂々先頭を行く貴婦人っぷりを見せています。
やはりあくまのきしは騎士道精神の持ち主なのか。
そのあくまのきしの両側をピッタリとマークするのが、七枠リムルダール、五枠ジェリーライズ。
やや遅れたアスモデウスは内側から。少し外に弾き飛ばされた感のあるのがタコ親父SP、
必死で喰らいつくのが、豊富なスタミナの持ち主、ラークエンハンス。
バックストレッチで順位の変動はありません。しかし先頭の三匹と後方集団の差が広がっています。
先頭は依然タコ婦人ですが、そろそろあくまのきし、ルミネタイトが上位を狙う様子を見せている。
おっと、第三コーナーを回るタコ婦人の外から、強引にあくまのきしが割り込んでいった!
あくまのきし、タコ婦人が並んでいます!少しだけルミネタイトは遅れたか!?
後方集団を引っ張るのは、大外を回るのリムルダール、ジェリーライズの二匹。
その二匹のすぐ後ろにタコ親父SP、少し離れた内側からアスモデウス。
そして、最後尾を追走するのがラークエンハンス。
だんだんと前三匹との差が開きつつありますが、ここからが正念場です!
第四コーナーを最初にカーブしたのはタコ婦人!タコ婦人が器用に捲って先頭キープ!
そぐ外にまわったあくまのきし!更に外に持ち出したのがルミネタイトだっ!
前は完全に三匹の競り合いだ!しかし、あくまのきしの勢いが違う!
三匹を追いかける後方集団のトップはジェリーライズ、!
ジェリーを追っかけるアスモデウス、リムルダールはジェリーから三身差!まだ勝だ!
そしてその内側から違う勢いの一匹、タコ親父SP!
ラークエンハンス、やや遅れてしまったか!?ようやく最後のコーナーをカーブした!
先頭のタコ婦人をじりじりと追い上げるあくまのきし!
タコ婦人も抜かせまいとしますが、しかしあくまのきしの勢いの方が完全に上だ!
すぐ後ろをルミネタイトが追い上げますが、前二匹との差が縮まらない!
ここでついにあくまのきしがハナを突き出した!直線半ばにしてあくまのきし、ついにタコ婦人からリードを取った!
前の三匹を追いかけるのがリムルダール、ジェリーライズ、アスモデウス、タコ親父SP!
ラークエンハンスは完全に突き放されてしまった!
先頭はあくまのきし、頭差で完全にリードを取ったのがあくまのきし!
このままゴールまで突っ切るか!それともタコ婦人、ルミネタイトが抜かしにかかるのか!
後方からはあまりにも遠い!ゴールまで後僅か、あくまのきしの勢いは止まるところを知らないのか!
いや、あくまのきし、様子がおかしい!
あくまのきしの脚が、勢いが完全に止まった!
それを狙っていたのがタコ婦人!
タコ婦人、ついにあくまのきしを捕らえた!
ルミネタイトもあくまのきしに脚を伸ばすが、しかしゴールまであとわずか、タコ婦人のスタミナはまだ残っている!
ここで、ついに、ついにタコ婦人の脚が栄冠に届いた!
タコ婦人、一度は抜かれたあくまのきしを抜き返してゴール!
見事な逆点劇を見せました! 一着は無印のタコ婦人です!
最後後退してしまったあくまのきしは、意地を見せて二着をキープ!
おしくもハナ差、予選1の覇者ルミネタイトは三着です!
四着はジェリーライズ!
そのジェリーライズと最後まで競り合ったのが、リムルダール、五着です!
最後に一気の脚を見せたタコ親父SPは六着。
一枠病になりながらも、何とか勝負に持ち込んだアスモデウスが七着。
スタートで競り合えなかったのが痛かったか、ラークエンハンスは八着に終わりました。
第十回公式杯、タイトルを手にしたのはタコ婦人です!
タコファミリー、ついに公式杯三連覇を果たしました!!
本選で惜しくも二位に敗れたあくまのきし、
三着に落ち着いたルミネタイトは悔し涙を背にそれぞれの陣営へ戻っていきます。
勝ち負けは勝負に生きるものの定め。しかし、ほとんど勝ちに等しい負けと言って良かったでしょう。
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