第十回公式杯




大会結果発表&回顧



サイト移転後初の開催となった第十回公式杯。
移転記念杯、プレゼント〜記念両方であまりにもハイレベルな争いとなり、初参加のチュウたちにとっては厳しい開催となった。
現在のマウちゅう界のトップレベルはまさに混沌。誰が勝っても誰が負けても全くおかしくない。
そんな開催だった。


移転記念杯

予選から白熱した移転記念杯。
前回、前々回優勝のタコ親父が予選落ち。オータムグランプリ第二位のタコ親父Sが予選落ち。オータムグランプリ第三位、ノリ氏曰く「エース」のヘブンズグライドが予選落ち。
原因を探れば色々あるだろうが、もはや「最強」という概念は存在しない。
強いチュウが勝つのではなく、勝ったチュウが強いのだ。

本選での順位が高いチュウから紹介させていただく。

○タコ婦人  一位
全くの無印でありながら、好位からひたすらに我慢を続け、ついにあくまのきしを差しきるという偉業を達成した。
コーナーリングの上手さ、抑えた走りの出来る器用さ、そしてあくまのきしとの相性の良さが勝利を呼び込んだのだろう。
今大会堂々の一位。


○あくまのきし  二位 
msc、第一回最強鼠決定戦、オータムグランプリと三レースを制覇した強豪。その実力は現在のマウちゅう界でもトップではないかと噂されていた。
今開催でも予選を軽々突破するなど、実力の高さを見せ付けていた。
残念ながら本選ではタコ婦人相手に競り負けるが、それでも一時的にはトップに立っていた。惜しくも二位。


○ルミネタイト  三位 
超速力、瞬発力を誇るノリ氏のチュウ。
瞬発力を武器に、予選1では最初から最後までトップを維持して走りぬけるという「強い」走りを見せた。
展開に関係なく実力を発揮できる万能型だが、それ故にワンパンチ足りなかったか。


○ジェリーライズ 四位 
総合能力の高さはあくまのきしにやや遅れを取る程度か。
高い気力を駆使して、最初から最後まで好位をキープし続けるレースセンスは、他のチュウの脅威となった。
しかし、残念ながらルミネタイトと同じく僅かな根性の不足が響いた様子。


○リムルダール  五位 
総合能力の高さも然ることながら、その抜群の瞬発力で度肝を抜かした。
最初からフルスピード、暴発的な逃げで一気に前を狙うが、残念なことに外枠だったために、より遠くへ弾かれるという結果になってしまった。
もし内枠だったとしたら、他のチュウが全て大外にぶっ飛んでいたかも知れないから怖い。


○タコ親父SP  六位 
ど根性を誇るタコ陣営では、スピードに長けた一匹。能力のバランスは良いが、やはり一発の要素には欠けるところがある。
展開に左右されなければという思いも強いかもしれない。


○アスモデウス  七位 
スピードは無いが、代わりに卓越した根性と、ヘブンズグライドも恐れる器用さが売り。
スタートダッシュで遅れても最後まで内枠を走り、いつの間にか直線で競り合っているというタイプのチュウ。
そのスピードの無さが長所にも欠点にもなり、実力を最大限に発揮できるかは運次第。


○ラークエンハンス 八位 
抜群の気力の持ち主にして、根性も十分にハイレベル。この能力でこの着順は、もはや「運が悪かった」というほか無いだろう。
このチュウが一位になることも十分にありえたのだ。惜しい。


予選落ちしたチュウたち



実力は十分なのに予選落ちするなど、今回は極めて運の要素が強かった大会だと言える。
印、そして実力だけを見れば、前述のタコ親父、タコ親父S、ヘブンズグライドなどは本選進出も十分にありえたメンツ。
これらのチュウは全て外枠であり、内枠ならば十分な力が発揮できたかも知れない。
枠の重要性が如実に表れた開催だったとしか言いようがないだろう。

レース解説



予選1
中団にルミネタイト、ジェリーライズ、リムルダールなどのチュウが固まったためか、最初のコーナーカーブで外枠のチュウが一気に振るい落とされるという展開になった。
一枠をひた走るタコ親父SPは、競り合う相手が最弱王のみで、枠の割には十分な実力を発揮できなかったと言える。

予選2
内側ではアスモデウス、タコ婦人、ラークエンハンスが。
外側ではあくまのきし、ヘブンズグライドがお互いに競り合い、他のチュウが置いていかれた印象。
やはり内枠で相手関係も良いチュウが好結果を残せているようだ。

本選
一枠病にかかったアスモデウス、ジェリーライズに吹き飛ばされたラークエンハンス、枠順の関係で大外を回らざるを得なかったタコ親父SP辺りには随分つらいレースとなった。
その代わり、上手く先手を取れたタコ婦人、ルミネタイト、あくまのきしが最初から最後まで競り合い、他のチュウを寄せ付けない走りを見せ付ける。
この時差が開きすぎたために、他のチュウと先頭集団との差が離れてしまい、後方集団は直線での競り合いに持ち込めなかった。

また、先頭集団でも最初から最後まで飛ばしていたために、あくまのきしがスタミナ切れを起こすなどと言った自体も。
途中で一つ息をつけられれば、あくまのきしが上手い具合に先頭キープというのもあり得た。
また、最後までずっと本気で競り合い続けたら、ルミネタイトが交わしきることもあった。
展開の重要さが如実に表れたレースと言える。


プレゼントは早い者勝ち記念

正直最初の「逃げの権利獲得」の段階でOWNER同士の競り合いが起こるかと思ったが、そういうことも無かったので少しほっとした。

以下、総合ポイント順に結果を発表。

○ダークアルノフォセス 
速、瞬、根の三要素が揃った実力チュウ。特にスピードの高さは大したもの。
正直な話、このチュウが優勝したのは、単に実力が上だったからだと思われる。


○アーバンブレード 
何より恐ろしいのはその根性。移転記念杯でも互角以上に走れるという凄まじい能力の持ち主だった。
残念ながら、同僚のダークアルノフォセスに届かず、総合二位。


○バイドパイパー 
快速を武器に走り抜けたこのチュウ。問題は僅かな根性の低さ。
しかし、長距離線ではダークアルノフォセスを差しきるという偉業を達成する。
後方待機型の作戦に一筋の光が射した。


○スワロフスキー 
バイドパイパーと同厩舎、Jun陣営からの出走。好位差しを得意とする瞬発力型のチュウで、常に安定した順位に入る実力者。
もっと他の能力が高ければ、短距離、中距離では逃げ勢を差し切ることもあったかもしれない。


○ゼフィランサス 
スワロフスキーを弱くしたような感じの一匹。この順位は力不足を表していると見て相違ないだろう。
実はジェリーライズと同じ配合。


○タコ親父ST 
作戦としての追込の弱さが表れた感じ。そのアーバンブレードをも越える根性の高さには一目置かれるところだが、直線にならないと発揮出来ないのが辛かったか。また、途中で泣きが入るのも弱点。


○χ 
今回が初参加の真田紀行氏のチュウ。残念ながらネクストアンドエンドやミッドナイトスカイを相手に負けるようでは、この条件戦を勝ち抜くことは出来なかった。
これを糧に、更に上を目指して欲しい。




総評
実に四ヶ月振りとなった今開催。時差ボケか、それともマウちゅう全体がまったりムードになっているのか、参加者の数はだんだん少なくなっている。(主催者サイドの宣伝不足も理由の一つ)。それでも白熱した大会が開催されているというのは、逆に言うと一部の常連と新参とのレベルの差が開きつつあるということも示している。
間口を広くして、もっと多くの方から参加いただけるような大会案を企画するべきだろうか。




反省
まだ過去の大会の再Upは終わってませんが、事務局などは更新しました☆実に一年ぶりのような気がしますw
出来るだけ暇を見ては過去の大会をUp出来るように頑張りますw