血量と能力の関係

 本項は血の濃さについてをお読みいただいた後に目を通していただけると、一層良く分かります。

 事の起こりは第六回公式杯Cランク戦。

 「爆発、地力、超速力+器用、速力+気力」……この配合、シルバーチュウク×シンボリルドルチュウ×グラチュワンダー×アチュディケーティング×タマモクロチュウという配合により、オメガ、ピク、バイオレットセブンなどのチュウ達が生まれ、そして競い合った。

 気力UPが含まれているために、高い気力を持つ配合だが……ここでmatiという一人のOWNERは、母鼠を作る時点で挫折したのである。そこで彼は、アチュディケーティングとタマモクロチュウを逆にして(すると、母の時点でバーソロチュのクロスが発生するため、全体能力が高くなりやすい)、D1,30秒台の母チュウを作りあげたのである。しかし……

 mati「気力根性が最低レベル、瞬発力と器用さも相当低い、なのに速力はブレーブを越えている……」との発言に対し、

 昼寝氏「‥でも、小生が配合してみた時には、クロスの通りに器用さや気力がありましたが‥。」

 これは一体何を意味しているのか!?

 考えられる原因は一つ。そう、全ては父と母父を逆にしたことによって発生したのである。

 父と母父を逆にしたことによって生じる違いはただ一つ。クロスの位置が違うのである。



以下、血の濃さについてから引用──

 シーキンチュウゴールドを使った配合では、一番左の印、即ち気力が×になりやすく、スピードのある子が生まれ、へクタープロテクチュウを使った時は、気力の印が◎や○になりやすく、スピードのあまり無い子が生まれやすかったのです。

 血統を見る限り、この2匹はほとんど同じです。気力を左右する要素など無かったはず。インブリードの数も同じです。

 そこで、一つの仮説にたどり着きました。

 即ち、この違いは血の濃さが原因だと。

 インブリードの数は2匹とも同じ、しかし、生まれてくる子供に近いところでインブリードするか、遠いところでインブリードするか、に原因があると考えたのです。(──引用終わり)



 この時私は結論にたどり着いた。クロスがの位置で発生した場合、気力は著しく低下するのである。

 しかし、これだけでは説明できない箇所がある。↑の配合でタマモクロチュウ、アチュディケーティングを逆にした場合でも、アチュディケーティングの父がクロスに含まれていることに違いは無いのである。

 以上を踏まえ、私は追加実験を行った。後のmati式II(文字化けしないように半角のIを二つ並べるのがネチケット)といわれる配合である。

 その配合の全容を公開するのはいま少し躊躇われるため、父、母父だけ公開することにしよう。父はタイキシャーロッチュ、母父はチュキャンである。

 この配合を父、母父逆にして行ったところ、興味深い結果が得られた。母父チュキャン、父タイキシャーロッチュで作る子チュウの方が、明らかに父チュキャン、母父タイキシャーロッチュで作るチュウよりも気力が高いのである。

 以上のことから、私は一つの結論を導き出した。

 クロスの位置によって発生する気力の違いは、父チュウと掛け合わせた時にのみの現象である。

 簡単に言うと、「母チュウの血統内でいくら濃いクロスが発生していたとしても、生まれてくる子の気力には関係ない」のである。

 例えば「サクラチュタカオー×サクラチュタカオー×チュウカイテイオー×チュウカイテイオー」という配合で母を作ったとしても、(既に五つのクロスがあるので、)そこからアウトブリードで子を作れば、気力の高い子は生まれるのである。(注:このような配合では母チュウ自体が非常に弱く、戦績も良くないため、実際に強い子が生まれることは無い)

 これらを踏まえた上で、toshi式やnick式を見て欲しい。父チュウと掛け合わせた時点では決して近いクロスは発生していないのがお分かりいただけるだろうか?このような配合で強いチュウが生まれる所以である……。



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